Web制作会社のリアルなお話し。

こんにちは、コウジです。

今回はWeb制作会社とクライアントの技術や費用に対するギャップについてのお話しです。

WordPressって簡単なんでしょ?

ホームページを新規制作・リニューアルする場合によく使用されるCMS(コンテンツマネジメントシステム)は断然WordPressが多いです。
弊社のホームページ制作でもWordPressは多く取り扱っていますが、なぜWordPressを導入するかと言いますと「運用が楽だから」というのが一番の理由です。
お知らせなどの情報発信をする際に、比較的容易に作業が行えます。
HTMLやCSS・javascript・PHPなどの専門的な知識がなくても運用していくことが可能なのですが、あくまでも簡単なのはそこだけです(^_^;)
それ以外のことは逆に難しくなったと思います。
環境をカスタマイズしたりすることにおいては敷居があがりました。

それでも「WordPress 簡単」と検索すると物凄い数の記事が出てきます。
「5分でわかるWordPress」とか「30分で作れるホームページ」とか「初心者でも簡単に作れる」とかっていう記事がまぁ多いこと多いこと。

ふ、ふざけるでなーい!そんな簡単ならこちとら苦労はないんじゃー!と発狂してしまいそうです(笑)

ではなぜWordPressが簡単なんて風潮が蔓延してしまっているの?

それは、「ただインストールするだけならめちゃ簡単」だからです。

見た目とか気にしなければ、本当に30分くらいでホームページが出来ちゃいます。
最近はレンタルサーバーでワンクリックでWordPressがインストールできたりしますし、テーマもかなり多いですからね。
セキュリティも見た目もお察しクオリティになりがちなので、それを会社の顔にしてしまう人は流石にいないと思いますが…。

とまぁそんなうたい文句に騙されて、これで良いの!?な見た目のホームページとか放置されて不正アクセスされるホームページが大量発生してて良い迷惑なので、簡単ですとか言うの本当にやめて欲しいんですよねぇ。
不幸しか生まれてません。
テーマの見た目を少し改造できるからってだけで仕事にしちゃう人も多くなりましたし、ちょっと考え物です。

WordPressが扱えますってどんな基準なの?

では何を持ってして普通にWordPressが扱えますって言えるの?って話です。
端的に言ってしまえば、PHPというプログラミング言語がちゃんと読めて書けます!が最低限のラインだと思います。
むしろ読めます!がとても重要かも知れません。
WordPressは基本的にPHPで書かれています。(正確にはJavaScript・HTML・CSSも含まれますが、根幹の言語はPHPです。)
なので、本体のコードを読み解くことだったり、PHP・WordPressの公式リファレンスを読み解くことだったり、関数の仕組みを読み解くことだったり、とりあえずコードを読んで理解できないとお話になりません。

仕入れとかないし、ホームページって安く出来るんじゃないの?

あー解ります。そう思いますよねぇ。
ホームページ制作全般に言えることですけど、「何にお金がかかるの?」って凄く疑問に思う方は多いと思います。
形のないものを形にする業界ゆえに、「安くできるんでしょ?」とか「簡単なんでしょ?」という風に見られがちですが、実際は他の業界と一緒です。
物に対する費用が安いだけで、技術に対する費用や人件費はかかります。

Web制作会社に見積貰ったけど、やりたい事と費用が見合っているか解らないという場合は実際に自社で人を雇ってみたと仮定してみると解り易いです。

せっかくなのでWebに精通した優秀なチームを作るのにいくら必要か考えてみましょう。
ウイン・ドゥの経理を担当するコウジが必要最低限の予算配分を考えてみました。
・マーケティング・管理部門:30万(1人)
・デザイン部門:25万(1人)
・エンジニア部門:50万(2人)
まだ経験の浅い若手を雇うこと前提で最小構成がこのくらいだと思います。
ちなみに田舎予算なので、都会だと5万~15万プラスくらいの感覚でしょうか。

月にかかる人件費はおよそ100万くらい。
会社として本気でWebに力を入れようと思うとそのくらいは最低でも普通にかかります。
十分に経験を積んだ優秀な人材を求めればさらに100万単位で人件費は積み上がります。
そこがネックなので多くの企業はWeb制作会社に外注します。

毎月数百万の人件費を払っていくより、単発で経費を払った方が安いのです。
大手企業の依頼だと1案件が数百万なんてことはザラですが、全部自社でやろうと思ったら年間の人件費は簡単に億を超えてしまいます。計算するのも恐ろしい。

さて、ここまでは自社で雇った場合のお話しでしたが、見積のお話しに戻ります。
基本的には自分に必要のないと思う部門の人件費を差し引いていくのが基本です。
・話はしっかり聞いて欲しいけどマーケティングとかしなくていいし戦略とかいらない(-15万)
・デザインはしなくて良い(-25万)
・プログラムとか書かなくていい(-25万)
程度なら制作費用は40万程度。んー、悪くないけどテンプレートまんまだし、ちょっとダサいホームページが出来上がります。
これでも、まともな制作会社ならこれより低い金額で仕事を受けると多分大赤字です(笑)

ただ、どんなにケチってもデザイン部門だけはしっかり費用をかけた方が良いです。
これをケチるときっと思ってたのと全然違ったりして後悔すると思います。
なので、デザイン部門をなんとか半額くらい追加して、制作費用が50~60万程度で見た目にもまともなホームページが作れます。

ここまで人件費ベースで話をしてきましたが、Web制作の見積には色んな項目の費用がありますが基本的には「どのくらい人が動いて」「どのくらい手間がかかるか」というのが根底にあります。
やっぱり良い物を作ろうと思うと費用はどうしてもかかりますし、どの業界でも専門的になればなるほど、手間がかかればかかるほど、高額になるのは必然です。

Webの業界は作業をしている人の顔が見えなかったりして大変さが伝わりにくいのも事実ですが、ちゃんと裏でもガリガリ働いているスタッフが居ますので、お仕事のご相談の際にはどうぞ温かい心でよろしくお願い致します。(笑)

Web制作会社のリアルなお話しどうでしたか?
少し長くなりすぎましたが、Web制作会社の実態が少しでも伝わればなーと思います。